投網基礎講座

<投網基礎講座>


糸の材質

投網の糸の材質は合成繊維と天然繊維です。
それぞれ長所と短所がありますが、現在では天然繊維は
殆ど使われなくなり当店で扱っている投網の殆どが
ナイロンのテグス(モノフィラメント)と撚糸(マルチ)です。
     合成繊維
        ナイロンのテグス(モノフィラメント)
         伸縮性があり透明、非常に強い繊維で水に
         ぬれてもほとんど水を吸わず早く乾くので投網に
         むいています。
         糸は撚り糸ではなく一本で出来ています。

        アミラン糸(マルチ)
         摩擦や衝撃につよく吸湿性が比較的小さいです。
         糸が柔らかく絹糸のようなので柿渋を塗って
         使うこともあります。

      天然繊維
         天然繊維には木綿糸、麻糸、絹糸などがありましたが
         現在では合成繊維の普及により殆ど使われなくなりました。

 投網の選び方

対象となる魚の長さによって目合いを決めます。
網目の大きさと糸の太さが比例している為大きな魚だからと細かい目の網でもOKというわけにはいけません。
細かい網は当然糸が細くなるからです。
また、網の大きさが投げる人の体力や経験技術、打ち場所の状態 などによっても決めます。

 目合いと対象魚

一般に川魚用としては14節〜10節、
鯉用は5節〜7節になります。
26節が一番細い網になります。
21節〜18節モロコ、ワカサギ、イトヨ全長6〜10cm
16節〜14節オイカワ、ウグイ(小)、フナ(小)アユ(小)全長8〜13cm
12節〜11節ウグイ(中)、フナ、アユ(中)全13cm〜16cm
10節〜9節
アユ(大)、フナ、ウグイ、(大)ボラ(幼魚)全長16cm〜25cm
8節〜7節
ボラ(幼魚、成魚)、クロダイ、スズキ(幼魚)全長23cm〜35cm
6節〜5節
コイ、ボラ、クロダイ、スズキ、全長30cm以上

 目合いの数え方

網目の大きさのことを目合いと言い単位は節で表します。 網を引っ張った状態で物差しで初めにあてた結び目から 15.15cmの間にいくつ結び目があるかで数えます。 結び目が11個あれば11節ということになります。
4節が一番目の荒い網です。


 打つ場所

投網はいつどこの川で投げても良いというわけではありません。
打って良い場所、解禁日について河川の漁業協同組合に
お問い合わせ下さい。

 用意する物

最低限用意するものは投網、胴付長靴、ビク、
獲った魚を持ち帰るのであれアイスボックスくらいです。
後は季節によって、サングラス日焼け止め、
防寒着や帽子などです。
参考文献ならびにお薦め図書

 スポーツ投網 竹内 賢典 (著) 西東社
  残念ながら本屋さんで見つける事もできませんし、
  インターネット本屋さんのでも在庫切れになっています。

 川魚図志 芦原修二 崙書房 
  こちらも本屋さんではみかけませんが
  出版元に問い合せの結果、郵送して頂けました。